コンセプト
さまざまな情報を村の地図に載せることで
「村」という文脈から
情報を探すことを可能にします。
現在社会が抱える
情報の課題
インターネットの発展により、原理的には多くの情報へのアクセスが可能になりましたが、
実際には私たちはこれらの情報を扱いこなせていません。
ほとんどの情報は、流れて埋もれてしまっている
たくさんの情報がインターネット上に存在していますが、ほとんどの情報は、ほとんど誰の目にも止まらないまま、流れて埋もれてしまっています。
- インターネット上に存在する情報が膨大すぎるため、私たちは、検索エンジンやマスメディア、インフルエンサー頼みで情報を入手する。
- 結果として、マスメディア(大衆への通信経路を持つ人や組織)に承認された情報ばかりが届き、もっと良質な情報を発信している人がいても存在に気づかない。
- 検索エンジンなどでは、自分の頭の中に浮かんだキーワードをもとに検索するので、自分の中にキーワードが存在しない情報には出会いづらい。

深く思考しない
次から次へと新しい情報がやってくるため、私たちは何かの記事を読んでも、それについて深く思考することなく、ほとんどは読んで終わりで忘れ去ってしまいます。
何か疑問を感じることがあっても、インターネット上を探せば、誰かしらが提示する答えが見つかるので、自分で深く考えてみることをせず、誰かの主張を鵜呑みにしてしまいがちです。
自身に関わる何らかの選択をする必要のある時も、情報や選択肢が多すぎるため、有識者やコンピューターが提示してくれる「答え」を選びがちです。

二項対立になりやすい
以下の理由から、何かというと「AかBか」という二項対立に陥りやすく、多角的観点を踏まえた議論に発展しづらいです。
- それぞれの意見や事情をそれぞれのプラットフォーム(SNS投稿、サイトなど)で発信しているため、問題の全体像を俯瞰してみることが難しい。
- Xなどのツールは特性的に「主張 対 主張」の応酬になりやすく、見ている側も「どちらが正しいの?」という見方をしてしまいがち。
- マスメディアやインフルエンサーによって発信された情報は、情報の発信者と受信者の間で対話が発生しづらい。

つなぐマップが
解決すること
ぱっと、たくさんの情報に
アクセスできる
地図というのは、縮尺を変えることで、たくさんの情報を俯瞰して見たり、近づいて詳細を見たりすることができます。
人間がたくさんの情報を扱うに際して、とても優れたインタフェースです。
つなぐマップでは、情報を「村の地図」の中に置いていきます。
自分が関心のある情報を探しに行った後で、「この隣りの建物は何だろう?」と思って覗いてみる…といった、偶然の出会いも期待できます。

関連性で、
ものごとを考えるようになる
各情報は順位付けされることなく、地図の上に等しく載ります。
「この情報と、この情報は、どういう位置関係にあるかな…?」
「近いかな? 遠いかな?」
「同じ島かな? 別々の島かな? 島の間に橋は架かっているかな?」
村の地図を作っていく過程で、情報間の関連性を自然と考えるようになります。

対立しないで
解決策を考えられる
相反する意見も、まず、地図の上に載せます。
2つの建物は別々の島にあるかもしれない。橋も架かっていないかもしれない。
だけど、どちらも等しく地図の上に存在しています。
双方の主張は対立しているかもしれない。
だけど、その背景には、互いに知らなかった情報が存在するかもしれない。
そういったものたちが置かれた村の地図を眺めながら、
「橋を架けられる場所はないかな?」
「別々の島として共存していくことはできないかな?」
そんな風に考えていくことができます。

想定ユースケース
情報共有やディベート
箱庭的に整理
使い方は自由です。
使う人ごとに、面白いアイデアが出てくると思います。